索道安全報告書
1.利用者の皆様へ
平素はエイブル白馬五竜IIMORIをご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。
弊社は、経営理念の第一に安全の確保を掲げ、法令の遵守とともに安全輸送に努めております。
本報告書は、鉄道事業法に基づき、輸送の安全確保のための取組や安全の実態について、自ら振り返るとともに広くご理解いただくために公表するものです。
皆様からの声を輸送の安全に役立てたく、積極的なご意見を頂戴できれば幸いです。
株式会社 大 糸
代表取締役社長 太田具英
2.基本方針と安全目標
- (1) 基本方針
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弊社の経営理念の第一は、安全の確保です。従業員に周知・徹底しております。
- (2) 安全目標
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索道輸送安全目標は次の通りです。
令和元年度 安全目標
「索道運転事故発生0件」
3.事故等の発生状況とその再発防止処置
- (1) 索道人身傷害事故
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発生日時 平成31年2月3日 15時25分頃 場所 いいもり第2リフト リフト速度 発生時速度 1.6m/s 概況 スキースクール受講生、外国人の未就学児童(5~6歳)が乗車中、9号支柱横にて、降車準備のためセーフティーバーを上げた際、中央に乗車していた児童(6歳・男子)が搬器から滑り落ちるように約5m下、斜度約6°雪面に落下し、「腰部打撲」の負傷。 再発防止策 ①注意看板は9号柱にはあるが注意看板を手前の7,8柱にも増やす。
②スキースクール乗降時に9号柱を過ぎるまではセーフティーバーを上げないように各スクールへお願いした。 - (2) 災害(地震や暴風雨、豪雪など)
- 平成30年度、災害による運転停止はありません。
- (3) インシデント(事故の兆候)
- 平成30年度、国土交通省へのインシデント報告はありません。
- (4) 行政指導等
- 平成30年度、国土交通省からの行政指導等はありません。
4.輸送の安全確保のための取組み
- (1) 従業員教育
- 弊社では輸送や皆様の安全に役立つよう、シーズン営業開始前に又、シーズン中に設備及び取扱いについて安全教育、索道業務に従事する際の機器の取扱いと運行手順・接遇等を研修しています。また、メーカー主催のテクニカルセミナー、索道協会主催の研修会やサービス向上セミナーに参加し、索道技術とサービス向上に努めています。外部での研修会や社内研修会において、従業員教育の向上を目指し、シーズン中も定期的に教育訓練を行っていきたいと思います。
- (2) 緊急時対応訓練
- 毎年、シーズン営業開始前に従業員一同にて又、シーズン中に救助訓練を実施しています。リフトが停止した状況を想定し、救助用具を使い、搬器から乗客を降下させる為の救助訓練を実施しています。また、予備原動機装置についても機器操作講習を実施しています。
- (3) 安全のための投資
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毎年、索道技術管理者から設備の改善・改修事項が提出され、検討したうえで設備の修繕計画をたて、安全の維持・向上のため、施設の修繕を行っております。
以下は、今年度実施した主な設備投資事項です。
- 第一高速ペアリフト: 握索機3台更新、押送減速機OH、山麓エントカーブガイドシュー交換
- 第三クワッドリフト: 第三索条交換、握索機3台更新
- 全リフト点検整備を実施。メーカー振動測定、オイル分析検査
5.安全管理体制
社長をトップとする安全管理組織を構築し、各責任者の責務を明確にしています。
また、毎シーズンヒヤリ・ハット報告制度を導入、今シーズンは朝礼又は終礼時にリスクアセスメント活動を取り入れ日々の業務に反映させています。
- 組織図
- 役職と役割
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代表取締役 輸送の安全の確保に関する最終的な責任を負う。 スキー場事業部所長安全統括管理者 索道事業の輸送の安全の確保に関する業務を統括する。 ゲレンデ管理グループ支配人 安全統括管理者の指揮の下、輸送の安全について指示を出す。 索道技術管理者 安全統括管理者及び支配人の指揮の下、索道の運行管理、索道施設の保守管理、その他技術上の事項に関する業務を統括管理する。 索道技術管理員索道主任 索道技術管理者の指揮の下、索道技術管理者の行う業務を補助する。
6.利用者の皆様へのお願い
コース外は雪崩が発生しやすい急峻な地形もございます。ゲレンデマップを参考に、コース外には出ない様にお気を付け下さい。
- 《リフト乗車中の注意事項及びお願い》
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- リフト乗車・降車時は係員の指示に従ってご利用をお願いします。
- イスにしっかりとつかまって、揺らさないでください。
- イスから飛び降りたりしないでください。
- リフト乗車中は禁煙です
- リフトの乗り降りに不安な方は、遠慮なく係員にお申し出ください。
- 衣類、リュック、携帯品等の紐が搬器(椅子)に引っかかる場合があり大変危険です。リフトから降りる際は十分にお気を付け下さい。
- スノーボーダーはリーシュコード(流れ止め)をつけ、ハイバックをたたんでご乗車ください。
7.連絡先
安全報告書へのご感想、弊社の安全への取組みに対するご意見をお聞かせ下さい。